ぷち心理学タイトル 6.外出先でのわがままには
 1歳後半頃から,そろそろ現れてくるプチ反抗期。素直だった以前とはうって変わって,反抗とわがままの嵐。お母さんは,途方に暮れてしまいますね。
 特に外出先でのわがままには,手を焼くことが多いのでは?公園でさんざん遊んだ後おうちに帰ろうと促しても,「イヤ!もっと遊ぶ~」。さあ,歩こうねと手を引いても,「イヤ,歩けない!抱っこ~」。
 スーパーでは,「あれ買って~,これ買って~」。買ってもらえないと,大泣きしたり床に寝ころがって暴れたり。最初は「絶対買わない」と言っていたのに,恥ずかしさのあまり,あるいはめんどうになって,つい買ってしまうことに。でも,「こんなことではしつけにならないわ」と後悔したり。いったい,どうすればいいのでしょう?
 子どもによって個人差はあるものの,2~3歳くらいまでの多くの子どもたちが,似たようなふるまいをします。ですから,「なんで,うちの子だけ...」と落ち込まず,「どこの子も,そうなんだ」と,まず安心することです。そもそもこの年齢の子どもの認知や感情の発達段階を考えると,我慢することがまだできず,聞き分けがないのも,実は無理のないことなのです。そこで,子どものほしがるものが並んでいる売り場に近寄らないのも1つの方法です。また,ぐずり方がひどければ,夫や両親などに子どもを見てもらっている間に買い物に行く,宅配を利用するなどの手もあります。でも一方では,少しずつ我慢を教えることも大切ですから,「1つだけ買おうね」といったお約束をして,それ以外は買わないという態度を貫くなど,子どもの様子を見ながら少しずつ自制心を育てる工夫も必要です。
 多くの場合,4歳くらいになれば親の言うことも理解できるようになりますから,それまでの間,知恵と工夫で乗り切りましょう。
(2005年 Happy-Note 冬号 p.38)