主要編著書紹介

『教育心理学』(三宮真智子編著)学文社 159頁 1700円+税

『教育心理学』表紙

本書は,教育心理学の重要なトピックを「問い」の形で取り上げ,丁寧な解説を行っています。71の問いに対し,1問1答形式で,見開き1ページにわかりやすくまとめ,それぞれの内容をさらに詳しく学びたい人のために参考図書を紹介しています。教育心理学の知見にもあるように,まず疑問を持つこと,すなわち問いを立てることは,私たちの学びを促進してくれます。本書の構成は,この点を重視したものであり,どの章のどの問い(見出し)からでも自由に読み始めることを可能にしています。問いを立てるに当たっては,標準的な教育心理学の内容および教員採用試験等の内容を参考にしながら,比較的新しいトピックを盛り込みました。通常の教育心理学授業での活用はもちろん,大学編入試験や大学院入試の記述式問題への準備学習にも役立つよう配慮しています。

<各章のタイトルと執筆者>
1章 発達の諸相(仲真紀子)
2章 記憶過程と学習(藤田哲也)
3章 思考過程と知能(三宮真智子)
4章 学習にかかわる感情と動機づけ(鹿毛雅治)
5章 授業と学級集団(小野瀬雅人)
6章 学習環境とメディア(川上綾子)
7章 個人差と不適応への対応(伊藤美奈子)
8章 教育心理学の研究方法(吉田寿夫)
9章 教育評価(西岡加名恵)